2025年11月29日
浜松学院大学にて 全海研 東海ブロック研究大会 が開催されました。本大会は 静岡国際教育研究会 の運営により実施されました。三海研からは7名の参加をさせていただきました。

大会主題を「多文化共生社会を生き抜くための国際理解教育 日本一のブラジリアンタウン浜松から」とし、講演会と分科会をもって研究大会が進められました。
講演会では、浜松学院大学の津村教授と金田准教授よりお話をいただきました。
津村教授からNPO団体「わたぼうし」の設立や活動の意義についてお話がありました。
その中でも、浜松市に住む外国人の子どもたちの支援の活動やダバオ市教育省との連携事業について、大学生を中心とした若い世代の力で教育を展開していく内容について関心が集まっていました。

分科会では、3グループでそれぞれ2つの計6本の発表が行われました、三海研より福路先生の「アメリカの地で「日本人」として生きる力を育む」の実践を発表していただきました。

3グループ同時発表であったので、一部の発表を紹介します。
岐阜の大橋先生から「現地人材を生かしたスリランカでの国際理解教育の実践」の報告があり、イマ―ジョン教育・現地理解教育の推進・現地人材の活用と大きく3つの取組について話をされました。中でもキャンディアンダンスの先生の話やスリランカの演奏家とコラボして音楽の授業(コンサート)に取り組んだ話について、授業デザインと組織的支えの必要性を感じることができました。

静岡の亀久保先生からは「日本語初期指導が必要な児童生徒への指導・支援を通して」として、浜松市が行っている江南教室について紹介と取組についての発表がありました。
先生は多言語の会話が可能ですが、それでも需要となる言語はそれ以上であることや教科によっては表現が説明しずらい時があるので、ICT活用でどう対応しているのかなど紹介していただきました。その後の討議では保護者との関係づくりについて参加者の先生方と交流することができ有意義でありました。

来年度の東海ブロック研究大会は岐阜県開催で、全国大会と併催となります。三海研としても実践発表の数を増やして参加していく予定です。会員の皆様にはご協力いただくことも増えると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。