三重県海外子女教育国際理解教育研究協議会
The Mie International Educational Research Conference
 

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2017/11/21

2017年11月18日 全海研 東海ブロック国際理解教育研究大会(岐阜大会)

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2017年11月18日
 全海研 東海ブロック国際理解教育研究大会(岐阜大会)が、「岐阜県羽島市不二羽島文化センター」において開催されました。
 三海研からは、会長をはじめ17名の会員が参加をしました。

 岐阜県国際理解教育研究協議会 藤原会長の挨拶で開会式がはじまり、全海研 滝会長 の挨拶へと続きました。


 その後、岐阜県高山市出身の桑山氏による「地球ステージ」の公演が行われました。 桑山氏が世界を旅して、いろいろな国でのさまざまな人々の出会いにより人生観を変えながら、ボランティアに携わってきた理由や信念について語っていただきました。
 桑山氏の旅先で撮影した映像と氏が自ら作曲した歌を交えながら、次々にご自身の体験した世界(人生)が紹介されていきました。桑山氏は国際理解・人権・いじめ問題など人間のもつ闇はどこにあるのか、正しい判断をするには何が大事なのかを熱く語られました。
 共感した先生方は、講演後、全国の学校を講演で回っている桑山氏への講演依頼について質問をしていました。

 その後、4分科会での実践報告が行われました。
 第1分科会 テーマ:多文化共生・多文化理解部会
 第2分科会 テーマ:外国語活用部会
 第3分科会 テーマ:ふるさと教育・ESD部会
 第4分科会 テーマ:在外教育施設部会

 私が参加した第4分科会について紹介します。
 三重県から参加した伊賀市立崇広中学校 上岡先生は、ベルリン日本人学校で4年間を務めた取り組みについて発表されました。

 「星空ロック」というベルリンを舞台にした小説の「聖地巡礼マップ」づくりへの取り組みを中心に実践発表されました。日本で流行している、映画・ドラマ・アニメの聖地巡礼を、総合的な学習の時間の取りいれた実践でした。
 ドイツ語が話せる 子どもたちと 電車などを利用して現地を探りながら、自分たち
の地図へ書き込んでいったそうです。日本語の本を読むことに興味がわかなかった子どもたちが、進んで読書に取り組むまでになったそうです。また、「星空ロック」著者へのインタビューも実現し、主人公の降り立った空港での心情や、著者自身の気に入っている場面について、聖地巡礼マップがどんどんと充実していく様子を伝えていただきました。実践を聞かせていただいて、こういった取り組みは日本でも、地域とつながる教育やSDGsの教育目標のひとつになる活動ではないかと感じました。
 会場からベルリンでの食事情についての質問があり、上岡先生はドイツは主食はじゃがいもであることなど、現地で勤めなければ知りえない経験や理解できたことを紹介していただきました。また、ドイツでは最近日本食のレストランが増えてきており、日本に興味を持つ市民も増えてきていることを紹介してされていました。

 次の発表の 岐阜県 海津市立城南中学校 大橋先生はシンガポール日本人学校中学部に派遣されていました。
 現地での日本人墓地清掃や国際理解行事、タイの修学旅行、現地校との交流の紹介や、シンガポール日本人学校の取り組むグローバル教育としてイマージョン教育が位置づけられていることを伝えていただいた。
 また、大橋先生は帰国後、ご自身の経験を活かし、写真などを活用してシンガポールなど他国の情報を紹介するなど国際理解・多文化理解活動に力を入れられていることが印象的でした。海外の得られた経験や資料を、仲間の教員に提供をして、学校全体で取り組みを進めておられていました。

 第4分科会の最後にリマ日本人学校に派遣されていた 愛知県名古屋市苗代小学校 太田真先生の発表がありました。

 リマ日本人学校は安全・危機管理への体制が、非常に高いレベルでありました。
 数回行われる非常事態訓練、テロに備えた施設の中でもトイレをパニックルームにするなど学校運営において工夫をされていることなどの報告を聞いて、安全な日本では考えられない情勢を知ることになりました。ペルーが、近くの国であり比較的安全なチリとは状況が違うことも話されていました。
 リマ日本人学校での、日本文化を大事にする書道コンクールやサーカーを通しての現地校交流、アルパカのストール染色体験など太田先生の力を注いだ実践はとても興味深かったです。
 また、修学旅行にインカ文明遺跡に訪れるなど、リマ日本人学校独自の活動も知ることができました。

 三重県からは第2分科会にも 鳥羽市立鳥羽東中学校の大東先生が実践発表をしていただきました。

 日本メキシコ学園で実践されてきた英語活動の実践を紹介されました。
 英語交流授業として、スポーツ交流・道徳交流など、お互いに第2言語の英語を通して交流を深める取り組みは、まさに日本における第2言語としての英語のあり方を示しているのではないかと思えました。

 上岡先生・大東先生、実践発表ありがとうございました。

 閉会式では、三海研 川村会長から、来年度 三重県鈴鹿で行われる東海ブロック大会の案内が行われました。魅力たっぷり見所たっぷりの三重県を力強く紹介していただきました。

 
 三海研会員のみなさま、来年度は力を合わせて研究大会を成功させましょう。
 東海の国際理解教育研究会のみなさま、ぜひ三重県にお越しいただき、一緒に国際理解・多文化共生について研鑽を高めましょう。よろしくお願いします。
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