全海研 全国大会2日目への参加が続きます。
本日からは一般へ向けて、全国大会の本会にあたります。
午前は実践事例の発表が行われました。
ICT担当の鈴木が参加した実践発表を中心に報告します。
「北京日本人学校における教育のICT化の推進」では、
日本人学校とローカル小学校との情報機器設置に対する遅れを
なくすために、鳥取県の完田先生の実践を紹介していただきました。
機器(ハード)の導入や、教員の共通理解をすすめる努力や奮闘ぶり
を強く感じました。
愛知県の荒尾先生の実践の「ICTを活用した学習指導、
国際理解教育の実践(副題)」では、児童・生徒の使えるPCの
台数を増やしていった経緯を説明していただいた。また、それを
活用するための教材研究をドーハ日本人学校の先生方と地道に研修を
すすめて、文科省をはじめとする国内の教育・大学機関へ向けて、
授業研究の自主公開をするまでに至ったことについて関心しました。
そして、三海研でお世話になっている椙山女学園大学の宇土先生も
実践事例を発表されました。
今年度の三海研の帰国報告会(研究大会)で、触れられた水をテーマに
した講話をさらに詳しく、「水を共通テーマに世界の日本人学校を
つなぐグローバルプロジェクト」について発表されました。先生の調査
や実践は終わることはなく、まだまだ広がりを見せており、テーマや教材と
しての広がりもさらに感じるものでした。
午後は本会の開会行事が行われました。
その後、昨年度大会の豆野先生に引き続き、北海道の中村先生の
「熱血教師奮戦記」の発表がありました。先生はマニラ日本人学校で
その時 起こったクーデター下で危険な中を過ごされ経験を話されました。
そして、帰国後に先生が国際理解教育を中心に研究協議会に力を注いだ
ことや、16の地区に分かれている北海道の組織をどうつなげてきたのか、
何を大事にしないといけないのかをとても共感を持ちながら聞くことが
できました。三海研においても、先輩の先生方の努力と、共通することが
多くあるなと思いました。
本日、最後にパネルディスカッションが行われました。東京・長野・
兵庫、そして三重の国際理解教育研究協議会代表者が登壇して行われ
ました。在外教育施設から帰国されるた先生方をどう受け入れて、今後
活躍していってもらうかということを中心に、協議会の組織づくりや活動
方法等について紹介がされていきました。
平田前会長は「行って、終わりにしない。」をキーワードに、三重県の教育へ貢献
していくことや、そういった強い意志を持つ人材を応援していくことを大事に
していると述べられました。それぞれの代表の方も述べられていましたが、
やはり、人と人の付き合い、顔と顔を合わせて話していくことが大事であると
改めて感じたパネルディスカッションでした。