全国大会3日目、最終日となりました。
本日は代々木にある上原中学校にて、関東ブロック大会が
行われました。開閉会式会場の体育館はエアコンがあり、
立派な学校でした。関東の先生方の実践報告を中心に行われ
ました。
開会行事の全海研滝会長、都(東京都)海研紅床会長の
あいさつを終え、この日の大会がはじまりました。関東の先生方も
多くみえていました。
本日も鈴木が参加した分会を中心に様子を紹介させていただきます。
メキシコ・アグアス・カリエンテスの日本人学校に勤務された田中先生
実践発表では、子どもたちの食に関する興味関心を引き出し、日本人
身近でないメキシコ食材を研究していき、教材として開発していったもの
でした。ローカルの食べ物はイメージだけで、偏見を持たれますが、
先生が自らも学びながら、子どもたちと調査・問題解決していくことが
できていました。こういった実践は人権教育の一端として必要な感覚では
ないかと感心しました。
次の分科会では港区立東町小学校の児童減少の影響、特徴的な地域の
状況から「国際学級」が生まれた学校の経緯と実践について報告されました。
「EST」や「ESC」、「フォニックス」の時間、「インターナショナルアッセンブリー」
の学習発表、「ファミリー(異学年活動)」などの聞きなれない取り組みを
紹介してもらえました。
「ファミリー」という活動の中で、日本人上級生から外国人(または、
外国語を母語とする)低学年へ、学校そうじの意義を英語を使って
教える工夫をしている様子の紹介では、確かに自分の意志を伝える英語
はそういった場面で養われるであろうと実践に共感しました。
ただ、東町小学校の運営に関する質問が、管理職などの先生たちから
非常の多くされ、東町小学校の運営をなかなか真似をすることが難しい
のではないかということが、浮き彫りになっていました。
最後の分科会では、調布市の加藤先生の実践を聞くことが出来ました。
先生は日本人学校勤務を経て、各国の語学教育(特に第2外国語)などの
研究を自ら行ったり、外国語学習の教員向け研修といった市としての取り
組みの中心者として海外をいくつか訪問されていたりするそうです。
ベルギー・ドイツでの外国語(第2外国語)活動を学ぶ環境について、
フォニックスやスクラブ、ジャーナル、スキットなどの英語特有の学習方
の工夫について紹介されました。 また、ネパール・パラオでの外国語
教育についての現状を調査されたことも報告されました。
そして、在籍校を中心にコミュニヶーションを高める外国語活動
「話す力を伸ばす」を重点として取り組まれている様子を聞かせて
いただきました。
最後に、楽しみにしていたマルハニチロ・チリ支店長の岸様からの
記念講演を聞かせていただきました。
なかなか機会がなかった、海外での事業を任された方のお話を
聞く機会がなかったので、お仕事の話も興味深かったです。
そして、何よりグローバル社会でどんな立場にいても持たなければ
ならない感覚として、
「自分たちの国が他の国から信頼されていることをしっかり
とらえ、自分を表現できていく教育やアイデンティティを高めること。」
が必要であると述べられました。これは海外にいなくとも、
大切にしなければいけないものだと、強く感心・共感をしました。
研修に参加させていただき、多くを学ぶ3日間となりました。
今回の全国大会には、三海研の平田顧問、大寺会長、川村理事、
駒田幹事、豆野幹事、鈴木の6名が参加することができました。